【世話人会】令和5年度 9月度世話人会~虐待防止研修より「身体拘束」について~

【世話人会】令和5年度 9月度世話人会~虐待防止研修より「身体拘束」について~

日時:令和5年9月26日(火) 11時00分から12時00分 
会場:ミナパーク 501会議室

虐待防止研修より「身体拘束」について
身体拘束を定義する「スリーロック」という言葉があります。物理的な拘束だけが身体拘束ではない、ということがよく分かります。
① フィジカルロック
物理的な拘束をして身体の動きを制限すること。「身体拘束」と聞いて、一番イメージしやすいのが、このフィジカルロックです。紐や抑制帯、つなぎ服といった道具で行動を制したり、ベッド周りに柵を設置してベッドから降りられなくしたり、部屋に鍵をかけて出られなくすること等がこの行為に当たります。
② ドラッグロック
ドラッグロックとは、薬物の過剰投与、不適切な投与で行動を抑制すること。夜間、声を出してしまったり、眠れない、徘徊してしまう、昼夜逆転している等、施設にはいろいろな方がいます。その行動を抑制するために、眠剤や安定剤、泌尿器系の薬でコントロールすることがあります。これも、拘束のひとつに当てはまります。
③ スピーチロック
言葉で相手の心身の動きを封じ込めてしまうこと。これは、一番難しい「言葉による拘束」で、「ちょっと待っててね」「〜しちゃダメ」や、「立ち上がらないで」「どうしてそんなことするの」のように叱責の言葉も含まれます。徘徊や収集癖など、周辺症状がでている認知症高齢者に対して言ってしまいがちです。ただ、どこからスピーチロックにあたるのか、明確な基準はなく、多くの介護現場で行われているのが実情です。

3ロックの中でも特にスピーチロックには気をつけてください。
無自覚のうちに起こりやすいため、非常に注意が必要な行為となります。防止するには、スピーチロックについて十分に理解するための現場の整備や、意識改革などが必要になります。利用者の立場になって考えることです。どのような言葉をかけられると嫌な気持ちになるのか、心が傷つくのかを知るきっかけになります。視点を変えれば、どのような声がけが嬉しいかを考えることもできるでしょう。また、してほしくない行為を利用者がしたときに、なぜその行動につながったのか考えることで、声のかけ方も変わってくるはずです。いきなり一方的な叱咤の言葉をぶつけるのではなく、ひと呼吸おいて相手のことを考える意識を持ってください。大事なことは、利用者を尊重する気持ちを第一に持つことです。


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